夢か現か

何でもない日常の手記.そして遺言書.

日記

精神科の待合室にウィトゲンシュタインの『反哲学的断章』があった.

博識でも無く浅学菲才ながら,哲学や自然科学を筆頭に学問に強く関心を示す青年である私は,以前から耳にしていたその学者の名を目にした瞬間,その著作を手に取らずには居られなかった.最初の十数ページだけを読んで判ったのは,これは彼の整理された思想書や小説の類では無く,断片的なメモ--断章--を集めた物であるらしい事だ.その中にはやはり断片的であるが為に理解の及ばない文面や,その反対に共感し得る文面もあり,様々だった.

もうすこし語りたい所だが,招集が掛かってしまった.

これから世界の新しい見方を受け取りに行く.

続きはまた後日にでも……